しとしとと降り注ぐ雨の中、

 

前髪から滴り落ちる雫を見つめるように俯いている少年の体はとても小さくて

 

縋るように握り締められた手も氷のように冷たかった。

 

 

 

 

 

 

想像することができないほど大きな重圧が

 

微かに震えるその小さな肩に圧し掛かっている。

 

そのまま放ってしまっておけば、

 

押しつぶされてしまうのではないかと思えてしまうほど。

 

 

 

 

 

 

何かをしてやりたくて、

 

でも、俺には何もすることができなくて

 

ただ握り締められた手を、強く握り返した。

 

 

 

 

 

「俺は何があっても、お前の側にいてやるから」

 

 

 

 

 

静かに、でもハッキリとそう言うと、

 

あいつは驚いたように顔を上げて

 

赤く腫れた目を大きく見開かせると、

 

それでも嬉しそうに、はにかむように微笑んでくれた。

 

 

 

 

 

あいつを安心させたくて、

 

その笑顔を守ってやりたくて、

 

だから俺も、小さく微笑み返した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

繋いだ手が、少しだけ暖かくなった気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


オリビエ母の葬式後、をイメージ。
以前Kさんとお話をさせてもらったときに
「オリビエ母は正妻に殺された」やら「しかもその場をオリビエは見ていた」やら
ものすごく盛り上がらせていただきました(笑
実際は生きてるかもしれませんが、すでに亡くなっているイメージが大きいです。

オリビエの方が年下だからってのもあると思うのですが、
ミュラーってけっこーオリビエに甘いし過保護だと思います。
そんな帝国コンビが大好きです!!(笑

2007.10.14 UP

 

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